慢性子宮内膜炎の新たな治療の可能性を発見! ~魚に含まれるEPAが妊娠を助ける鍵に~
2025年05月30日
研究?産学連携
不妊や流産を繰り返す原因の一つとされる「慢性子宮内膜炎」。この病気の背景に、脂質代謝の異常が深く関わっていることを、日本医科大学 松田 繁 助教、桑原慶充 准教授、東京科学大学 大石由美子 教授、東京大学 村上 誠 教授、黄金棋牌 眞鍋一郎 教授らの共同研究グループが明らかにしました。さらに、魚油に多く含まれるω(オメガ)3 系脂肪酸「エイコサペンタエン酸(EPA)」を食事として補うことで、この病気の改善や流産の防止が期待できることも示されました。この研究は、慢性子宮内膜炎に対する新しい治療法を提案するだけでなく、妊娠を考える女性が日常的に取り組める「プレコンセプションケア(妊娠準備のための健康管理)」の重要性を示すものです。研究成果は 2025 年 6 月に「Frontiers in Immunology」誌に掲載されます。